「あ、ホチキスの芯が切れちゃった」
オフィスでよく聞くこのフレーズ。でも、備品の発注リストを見ると「ステープラー」と書かれていて、
「え、これって同じもの? それとも別の道具?」と戸惑ったことはありませんか?
恥ずかしながら、新入社員の頃の私はまさにその一人でした。
先輩に「ステープラー取って」と言われ、一瞬フリーズ。
「ステープラー……? あ、ホチキスのことか!」と気づいた時は、少しだけ顔が赤くなりました。
実はこの2つは「呼び方」が違うだけで、道具としてはまったく同じものです。
ただし、なぜ2つの名前があるのか、ビジネスの場でどちらを使うのが適切かを知っておくと、
さりげなく「デキる新人」感を出すことができます。
この記事では、「ホチキス」と「ステープラー」の違いと、ビジネスシーンでのスマートな使い分けを、
私の実体験を交えて分かりやすく解説します。
読み終える頃には、事務用品に関するちょっとした会話や備品管理にも自信が持てるようになりますよ。
結論:一般名称か商標名かの違い
ステープラー(Stapler)は正式名称
- 紙を針で綴じる道具の一般名称
- 英語圏でも「Stapler」と呼ばれる
- 備品管理表やカタログ、正式書類ではこちらが使われることが多い
ホチキスはブランド名
- アメリカの「E.H.ホチキス社」製品が日本に最初に入ったことが由来
- 商標名が一般名詞化した言葉
- 「ウォークマン」「宅急便」と同じパターン
備品発注を任された際、「ホチキス」で検索しても業務用モデルがなかなか出てこず、
「ステープラー」と入れ直した瞬間に商品が並んだ経験があります。
正式名称を知っているかどうかで、情報の探しやすさが大きく変わると実感しました。
ビジネスシーンでの使い分けマナー
| 場面 | 使う言葉 | 理由 |
|---|---|---|
| 同僚・後輩との会話 | ホチキス | 一般的で親しみやすく、すぐ伝わる |
| 備品発注・在庫管理 | ステープラー | カタログ・管理表の表記と一致させるため |
| 社外の人・役員 | ステープラー | 正式名称の方が丁寧でプロフェッショナル |
ちなみに、JIS(日本産業規格)では「ステープラ」と定義されています。
語尾を伸ばさない表記が正式ですが、日常やビジネスでは「ステープラー」で問題ありません。
なぜ日本では「ホチキス」が定着したのか
日本で「ホチキス」という呼び方が広まったのは明治時代です。
当時、日本に初めて輸入されたステープラーがホチキス社の製品でした。
その便利な道具は、「ホチキス社が作ったもの」として強く印象に残り、
やがて道具そのものの名前として定着していったのです。
発明者が「ホチキスさんだった」という説も語られますが、これには諸説あります。
こうした背景を知っていると、オフィスでの雑談ネタとしても使えます。
まとめ:知っているだけで恥をかかない
- ステープラー:道具の正式名称
- ホチキス:日本で定着したブランド名
普段の会話では「ホチキス」で問題ありません。
ただ、「正式にはステープラーと言う」と知っているだけで、
ビジネスシーンでの対応力が一段上がります。
明日、オフィスの備品棚を見る機会があれば、ぜひラベル表記もチェックしてみてください。
意外な発見があるかもしれません。


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