【営業初心者】「アポ」と「商談」は何が違う?成果を出すための使い分け方

言葉の違い
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「明日のアポ、場所はどこ?」
「来週の商談、資料の準備は進んでる?」

営業の現場に入ると、毎日必ず耳にする「アポ」と「商談」という言葉。
当時の私は、「え、どっちも『お客さんに会うこと』じゃないの? 何が違うんだろう……」と密かに混乱していました。

上司に「アポは取れたけど、まだ商談にはなってないな」と言われたときは、言葉のパズルを解いているような気分になったのを覚えています。

実は、この2つは「フェーズ(段階)」と「目的」が全く違います。ここを理解して使い分けるようになると、自分の営業活動のどこに課題があるのかがハッキリ見えるようになるんです。

この記事では、営業初心者がまず押さえるべき「アポ」と「商談」の決定的な違いを、営業のプロセス(流れ)と私の実体験を交えて分かりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたはもう言葉の使い方で迷うことはありません。自信を持って営業活動に取り組み、一歩ずつ成果に近づいていきましょう。


定義の違いと「目的」の差

まずは、この二つの言葉の役割をシンプルに整理しましょう。

アポ(アポイントメント):会うための約束

  • 意味:お客様と会うための日時と場所の約束を取り付けること
  • 目的:営業の入り口を作ること。話を聞いてもらう時間を確保する
  • 例:「明日14時にA社様とアポが取れました」

商談:契約に向けた具体的な話し合い

  • 意味:実際に会って、商品説明や提案、価格交渉を行うこと
  • 目的:契約や受注といった合意を得ること
  • 例:「今日の商談で、前向きに検討いただけることになりました」

新人の頃、私は「アポ」が取れただけで「仕事をした」と満足していました。しかし実際には、世間話だけで終わり、具体的な提案ができないまま帰ることも多かったんです。

上司から「それはアポ消化であって商談じゃない」と言われ、会うことと売ることは別物だと痛感しました。


【比較表】アポと商談の違い

項目アポ商談
位置づけ営業のスタート地点営業の本番・核心
目指すゴール会う約束を取り付ける契約・受注に向けた合意
主なアクション電話・メール・DMでの打診プレゼン・ヒアリング・見積提示
重要な力行動力・スピード・タイミング提案力・傾聴力・交渉力

初心者が「アポ」を「商談」に進化させるコツ

アポは取れるけれど、なかなか契約につながらない場合は、次の3点を意識してみてください。

アポの段階で目的を伝える

「ご挨拶に伺いたい」だけでなく、「新商品のデモを見ていただきたい」「課題解決のご提案を持って伺いたい」と伝えるだけで、商談に入りやすくなります。

ヒアリングを徹底する

商談の主役はあなたではなくお客様です。悩みを聞き切ることで、提案が刺さる形になります。

次の約束を必ず決める

商談の最後に「次回はいつにしますか?」と聞く。この一言が営業を止めない最大のコツです。


まとめ

  • アポは、お客様との時間の約束
  • 商談は、契約に向けた価値の提案

この違いを意識すると、自分の営業活動を冷静に分析できるようになります。

次のアポイントでは、「今日は何を提案するのか」を紙に書いてから向かってみてください。営業の手応えが確実に変わります。

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