ビジネスメールや会話で「資料をご持参ください」「飲食物の持ち込みは禁止です」といった表現をよく耳にしますよね。
似ているようで、実はニュアンスや使う場面が違います。誤用すると相手に違和感を与えたり、場合によっては「マナーがない」と思われてしまうこともあるので要注意です。
本記事では「持参」と「持ち込み」の違いを分かりやすく解説し、さらにビジネスシーンでそのまま使える例文も紹介します。
読み終える頃には、自信を持って正しく使い分けられるようになりますよ。
✅ 「持参」と「持ち込み」の違い一覧
まずはニュアンスの違いを一覧表で整理しました。
表現 | 意味・ニュアンス | 使える場面 | 注意点 |
---|---|---|---|
持参 | 自分で持って行く(フォーマル) | 取引先訪問、上司への提出 | ビジネスで一般的に使われる |
持ち込み | 中に持って入れる(カジュアル) | 会場・施設利用、飲食関連 | フォーマルには不向き |

✅ 「持参」の意味と使い方
「持参」とは、自分で物を持って行くことを意味します。フォーマルな響きがあり、ビジネスシーンでは頻繁に使われます。
社外の人や上司に対して依頼・案内をするときに最も適しています。
「持参」例文
- 「明日の会議には資料をご持参ください。」
- 「必要書類をご持参のうえ、受付までお越しください。」
✅ 「持ち込み」の意味と使い方
「持ち込み」とは、ある場所の中へ物を持って入れることを意味します。ややカジュアルな印象が強く、注意書きや規約などでよく見かけます。
ビジネスシーンでは注意喚起の文脈が多いです。
「持ち込み」例文
- 「飲食物の持ち込みはご遠慮ください。」
- 「会場内への機材持ち込みは事前に申請が必要です。」
✅ ビジネスでの注意点
取引先や上司への依頼では「持参」を使うのが正解です。
「持ち込み」はフォーマルな場では不自然に聞こえるため避けましょう。
逆に、規約や施設利用に関する注意書きでは「持ち込み」が自然です。
✅ よくある間違い例
- ❌「明日の会議に資料を持ち込みます」→ 正しくは「資料を持参します」
- ❌「飲食物の持参は禁止です」→ 正しくは「飲食物の持ち込みは禁止です」
✅ まとめ
- 「持参」= 自分で持って行く(フォーマル、ビジネス向き)
- 「持ち込み」= 中へ持って入れる(カジュアル、注意書き向き)
- ビジネスメールや会話では「持参」が無難で安心
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