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口語と文語の違いって??子供にも分かりやすく説明する【徹底深掘り】

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ある日の我が家での出来事。
子どもの宿題をみていたのですが、その中に「口語体」「文語体」という言葉が出てきました。
「ね~、お母さん。『口語体』と『文語体』ってどういう意味?」と聞かれ、ハタッと困ってしまった私・・・。
私の古~い記憶の中では「話し言葉」と「文章に書く言葉」というような意味が出てきたのですが、果たしてそれが正しいのか??
子どもに嘘を教えるわけには行かない・・・、というわけで、調べてみることにしました。

口語と文語の違いって??子供にも分かりやすく説明する【徹底深掘り】

口語体

口語体」とは、

「主に文字に書き記す文章のうえで、話し言葉の語彙に文法をよく反映している文章の体を言う」

ちょっと分かりづらいですよね(><)
もう少し、噛み砕いて説明すると、

口語

口語」とは

口頭から発する言語のことを意味しています。つまり、話し言葉のことです。また「口語」は、会話で使われる言葉そのものを指しているので、時代に合わせて慣用は移り変わっていきます。

文語体

文語体は、日本語の書き言葉の一種です。「文語」とは、文章だけにつづる特別な言葉を指している。

文語

「文語」は平安時代の文法を基礎として発達しているので、少し古語的なニュアンスを含んでいます。そして「文語体」というのは、その文語で書かれた文章のスタイルのことを指している。

口語体と文語体の違い


簡単に「口語体」と「文語体」の違いを言ってしまうと、「話し言葉」と「書き言葉」ということになるようですが・・・(そうなると、私の古い記憶も案外間違っていなかったということになりますよね(笑))

けれど、厳密に言うと「口語体」を「話し言葉」としてしまうことには、少し問題があるのだそうです。

先にも少し書かせて貰いましたが、私たちの生活で、日々使われている会話内の言葉遣いを文章にしたものが「口語体」で昔から使われている古文的な堅苦しく丁寧な文章を「文語体」と言います。
文語体が古文的なのには理由があって、これは、明治時代に起こった「言文一致」という運動がきっかけになったのだと言われています。「言文一致」とは、それまでの文語文法、歴史的仮名遣いを用いた「文章を書くための言葉(例えば、~なり、言ふといったもの)」と日常使う話し言葉(こちらは、現在の口語文法及び現代仮名遣い)を同じにして分かりやすくしましょう!! という運動のことです。
そうですよね~。日常の話し言葉と、文章に書く言葉が違うなんて、面倒臭くて仕方ないですよね。

って、前置きが長くなりましたが、より分かりやすくするために口語体と文語体の違いを書き出してみたいと思います。

 《口語体》        《文語体》

じゃない         ではない

してる          している

そんな          そのような

みんな          みな

いろんな         色々な

なので          このため

こうやって書き出してみると、何となく分かって貰えるのではないでしょうか?
近代文学は口語体のような話し言葉が主流になって来ていますよね。私たちが普段話している言葉が口語体です。ですが、口語体のみで文章を書くと、どこかしまりがなくだらしないような文章になってしまいがちなのも分かって貰えると思います。(決して、私たちの話し言葉がだらしないと言っているわけではありません。念のため・・・)

ここまでを見てみると、話し言葉が口語体で、文章にする言葉が文語体ということで、決定でいいようにも感じますがそうではなく、現代から見ると古い言葉使いのものが「文語体」ということなのです。

「口・文」という漢字に惑わされてしまいがちですが、「書き言葉」は時代や社会集団によって一定の形式ができてきます。それを広い意味での「文語」といい、その形式によって書かれた文章を「文語体」というのです。
そして、先にも書いたように、言文一致運動によって「口語体」が生まれたのです。

まとめ

・「文語」とは、文章だけにつづる特別な言葉を指している。
・現代から見ると古い言葉使いのものが「文語体」ということ。
・「書き言葉」は時代や社会集団によって一定の形式ができてきます。それを広い意味での「文語」といい、その形式によって書かれた文章を「文語体」という。
・言文一致運動によって「口語体」が生まれた。

つまり、ものすごく簡単に説明をすると、口語体 = 現代語の文体、文語体 = 古語の文体 ということになるのですね。
なるほど~。勉強になりました。
これで自信を持って、子どもたちに説明をすることができる気がします(^^)

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