ある日、子どもの漢字のプリントを見ていて、一瞬悩んでしまった私・・・。
そこには「はかる」を書き込む問題が書かれていたのですが・・・。
小さい頃、漢字のテストで、「はかる」に悩まされた経験があるのは、きっと、私だけではないですよね??
どうして、同じ読み方なのに、何種類も漢字があるのか・・・と苦々しく思ったものです(笑)
「計る」「測る」「量る」!?迷った時に確認用正しい使い分け方とは?
「はかる」
「はかる」には「計る」「測る」「量る」「図る」「謀る」といくつもの漢字があります。
今回は「計る」「測る」「量る」の違いについて説明してみたいと思います(^^)
できれば、子どもたちや、日本語がよくわからない外国の人にも伝わるような説明のしかたにチャレンジしてみたいと思います。
「計る」
この字は、
とか
という意味を持っています。
そうそう、時代劇をみているとよく耳にする「よきにはからえ」はこの字を使うんですよ。つまり「よきにはからえ」は「よい方向へ向かうように考えて行動しなさい」という意味なのです。
「計る」は、数字で表せる単位を使って、その数を数える行為のことをさしています。主に時間などに使うことが多いです。「計」という漢字自体が「数える」という意味を持っているからです。
「計る」例文を挙げてみる
・利益を計る
といったものがあげられると思います。
それから、程度を推察する意味もあります。
例えば、「事件の影響は計り知れない」 といったように使われることがあります。
同じようの意味の言葉として、「はじき出す(算出する)」「導き出す(ある答えが出てくるように、論理の筋道を立てること)などがあります。
「測る」
この「測る」も数字によって、あるものの規模を計測する行為のことをさしています。
例えば、水の深さをはかること、長さや高さを調べることを意味しています。
「測る」例文を挙げてみる
・学校で身長を測る
・郵便局までの距離を測る
といった具合です。
また、能力などを調べるときにも、この「測る」を使います。
例えば、「身体能力を測るテストを行った」 という様に使われます。
「測定」という熟語から連想すると、この字を使うのがどんな時なのかを考えやすいのではないでしょうか。
「測る」類義語
などがあげられます。
「量る」
この「量る」も数字を用いた計測という点では、「計る」や「測る」と違いはないのですが、この「量る」は主に、重さや容積などについて使う漢字になっています。
「量る」例文を挙げてみる
・分量を量ってお菓子を作る
といったときに使われます。
「量る」を「計量」という言葉に置き換えると使い分けがより分かりやすくなると思います。また、「重量」「容量」といった熟語をイメージしてみても分かりやすいですよね。
また、この「量る」は、
という意味も持っています。
その場合は、「従業員を解雇した社長の真意は量りかねる」 といったように使われます。
このときには「推測する」という熟語が当てはまるのではないでしょうか。
「量る」類義語
「察する(相手の気持ちを推し量って同情すること)」
などがあげられます。
まとめ
と、ここまで説明してみたものの、何だかやっぱり頭の中がゴチャゴチャするような気がしますよね。
うん。たぶん、この長々した説明ではきっと、我が家の子どもたちにも伝わらないような気がします。もっと、簡単明瞭な説明が必要ですよね・・・。
というわけで、こんなふうにまとめてみる事にしました!!
・「計る」・・・時間や度合いを調べること。数を数えて考えたり、見積もること。程度を推察すること。
・「測る」・・・長さ、深さ、高さ、能力を調べること。
・「量る」・・・重さや容積を調べること。相手の気持ちを推察すること。
どうですか?
これで、少しは子どもたちや外国の人にも分かって貰えるのではないでしょうか??
こうやってあらためて考えてみると、日本語って、つくづく難しい言葉ですよね~(><)
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