皆さんのおうちでは、揚げ物を作るときって、何油を使っていますか??
我が家は、もっぱらキャノーラ油なのですが・・・。
ふと、「この油を違うものに変えると、揚げ物の揚がり具合も変わってくるのかな?」との疑問が頭をよぎり・・・。
サラダ油と菜種油の違いって何??
ちょっと調べてみたところ、たいていのおうちでは、揚げ物に使用しているのは「サラダ油」が主流のようですね。
ただ、とくにてんぷらを作るときには菜種油を使うと、よりカラッとおいしく揚げられるのだとか。
サラダ油より、菜種油のほうがカラッと揚がるということは、サラダ油と菜種油には違いがあるということなのでしょうか?
一体何が違うのでしょうか??
サラダ油も菜種油もどちらもスーパーなどで購入することができるポピュラーな油ですよね?
「サラダ油」とは
サラダ油というのは、料理用に精製された植物油脂の一種なのだそうです。
原料となる植物には
- 油菜
- 綿実
- 大豆
- ごま
- サフラワー(キク科の一年草)
- ひまわり
- とうもろこし
- 米
- 落花生
など。
結構いろいろなものから、作られているんですね。
それから、2種類の原料を調合して作ったものは調合サラダ油と呼ばれているそうです。
「サラダ油」の特徴
サラダ油は、低温でも結晶化しない様に作られているので、冬場に寒い場所に置いておいても固まってしまうことはありません。味や香りにくせがなく、サラサラしています。
そして何より、くせがないので、ドレッシングの材料やマリネなどに利用ができることが大きな特徴ですね。
ところで、このサラダ油の原料に、実は菜種油が含まれていることをご存知ですか?
サラダ油という大きなくくりの中に、菜種油が含まれている。つまり、菜種油はサラダ油の一種ということになります。
「サラダ油」の成分
多く含まれているのは、リノール酸。そしてトランス脂肪酸です。
この、トランス脂肪酸。耳にされたことがある方も多いと思いますが、多量に摂取し続けると、狭心症や心筋梗塞などを引き起こしてしまうと言われている人体に有害な成分です。
けれど、すべてのサラダ油に大量のトランス脂肪酸が含まれているというわけではなく、ものによってその含有量は異なっています。特に、使い古して古くなってしまった油や、酸化した油、高熱を加えた油などにこのトランス脂肪酸は多く含まれるようになります。
「菜種油」とは
菜種油は、油中のセイヨウアブラナから抽出して作られる植物油のことを言います。
「セイヨウアブラナ」なんていうと、「どんな花なんだろう?」「油用に作られる、特別な花なんだろうな」と思われるかもしれませんが、実は、普段私たちがよく目にしている空き地や堤防なんかに自生している、黄色くて背の高いあの花。
ほら、皆さんの頭に浮かんだその花ですよ(笑)
あの黄色い花が「セイヨウアブラナ」なのです。花自体は、小さくてかわいらしいですが、種子は黒色をしており、この黒い種子を搾ったものが菜種油になります。
日本での生産も実は多くて、日本国内の食用油の生産量の6割を占めているのだそうです。
「菜種油」と「キャノーラ油」
「菜種油」には、種類も様々あって、スーパーでよく見かける「キャノーラ油」も実は、菜種油の一種になります。
ということは、我が家でも、知らず知らずのうちに「菜種油」使っていたということになりますね。私の中では「キャノーラ油」 = 「サラダ油」だったのでビックリです(笑)
このキャノーラ油、品種改良されて体に有害と言われているエルカ酸を含まないキャノーラ品種から抽出されたものなのだそう。
菜種油は、加熱に強いという特徴があるので、揚げ物や炒め物などに使われます。
「菜種油」の成分
菜種油の主な成分は、リノール酸とオレイン酸になります。
どちらも聞いたことのある成分ですよね?
リノール酸は、多価不飽和脂肪酸で、ヒトの身体に必要不可欠な必須脂肪酸の一種になります。このリノール酸は、コレステロールを下げて血液をサラサラにしてくれるといううれしい効果があります。
とはいっても、大量に摂取してしまうと善玉コレステロールまで減らしてしまったり、癌を引き起こすなど、身体に良くない影響も出てしまうので摂取量には注意が必要です。
オレイン酸は、一価不飽和脂肪酸で、こちらもコレステロールを下げてくれる効果があります。こちらは、リノール酸とは違い、大量に摂取したとしても、善玉コレステロールを減らすようなことはありません。発癌作用もないということなので安心ですね。
まとめ
・サラダ油の中に菜種油(キャノーラ油)がある。
・サラダ油は、料理用に精製された植物油脂の一種。
・菜種油は、油中のセイヨウアブラナから抽出して作られる植物油。
・菜種油は、加熱に強いという特徴があるので、揚げ物や炒め物などに使われる。
どちらの油にしても、とりすぎてしまえば、ヒトの身体に悪影響を及ぼすことがわかりました。
ようは、何においても、ほどほどにまんべんなくが、一番身体にいい~ということなのではないでしょうか(^^)
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