先日、子どもの机の上に どん!っと溜まっていた、大量の学校のプリントを片付けていた時の話です。
なんとも、なさけない点数の漢字のテストが出てきました(><)
「なんだ、これは?!」と子どもに突きつけたところ・・・
「訃報だったので、お知らせしませんでした」と返事が。
なんて、難しい言葉を知っているのか?! と一瞬驚き、感心してしまった母ですが、違う!! 危うく話をすり替えられてしまうところでした。
「朗報」「訃報」の違い!?それぞれ意味や使い方を徹底解析
さてさて、うちの子供が口にしたこの「訃報」ですが、
「ふほう」と読みますよね。
「訃報」の意味としては、
どなたかが、亡くなられたことをお知らせすることです。
ニュースや新聞・週刊誌などの報道において、芸能人や著名人が亡くなったことを伝えるニュースの見出しなんかにこの「訃報」という字が書かれているのを目にされたことがあるのではないでしょうか。
また、近所の方や社内の方が亡くなられた場合などには、「訃報」と一緒に、通夜や告別式の日時、喪主(葬儀を取り仕切る人)の名前と連絡先、宗派、死因などが伝えられることがあります。
死因に関しては、伝える場合とそうでない場合がありますが・・・。
「訃報」と「悲報」
この「訃報」とよく似た言葉に「悲報(ひほう)」という言葉があります。
こちらの意味は、悲しいお知らせ になります。「訃報」は、人が亡くなった知らせの時のみに使われるのに対して、この「悲報」は悲しいお知らせ全般に使われます。
となると、うちのやり取りでは、「訃報」ではなくて「悲報」を使うほうが正しかったと言うことになりますよね?
「訃報」の使い方【例文有】
では、この「訃報」を正しく使うには、どのように使えばいいのでしょうか?
いくつか例をあげてみたいと思います。
・「訃報」 昨夜、俳優の○○さんが、肺がんのため都内の病院で亡くなられました。85歳でした。
・父親の訃報を知らせるハガキを、関係者に郵送した。
「訃報」漢字の意味
「訃報」の「訃」は、「言」と「赴」が合わさった漢字です。
「言」は「言葉」や「言う」、「赴」は「急いでいく」「告げる」という意味の漢字です。
また「報」にも「告げる」『知らせる』という意味があり、「訃報」は「死(倒れたこと)を(急いで)告げる」という意味になるのです。
「朗報」は「訃報」とは逆に「良い知らせ」
それでは、「訃報」とは逆に「良い知らせ」という意味になるような言葉は何でしょうか?
それには「朗報」という言葉があると思います。
こちらは「ろうほう」と読み意味は、喜ばしい知らせです。
「朗報」の意味
この「朗報」は、自分にとってなにか良いことが起きたとき(例えば、試験に合格した、就職が決まった、臨時収入があったときなど)に使われます。
つまり、明るい内容の良い知らせになります。
「朗」は「ほがらか、あかるい」という意味で「報」は「知らせる」という意味なので、両方合わせて「良い知らせ」となるわけです。
「朗報」と「吉報」
同じような意味合いで使われる言葉に、「吉報」という言葉があります。
この「吉報」は「きっぽう」と読み、おめでたい出来事が起きたときに使われます。
例えば、結婚や出産などといったときがそれにあたります。
そうなると「訃報」の反対の語としてはこの「吉報」が当てはまるように思います。
「朗報」の使い方【例文有】
では、「朗報」を使った例文をいくつか挙げてみたいと思います。
・日本チームが勝利したという朗報が、今、入ってきました。
・全国の学生エンジニアに朗報です。
「吉報」の使い方
ちなみに、「吉報」の使い方としては
・吉報 女優の○○さん、入籍!
「朗報」と「吉報」を使い分ける時は。
といったところでしょうか(^^)
まとめ
・「訃報」は、人が亡くなられたことをお知らせすること
・「悲報」は、悲しいお知らせ
・「朗報」は、明るい喜ばしいお知らせ
・「吉報」は、おめでたい出来事を知らせるとき
日常生活で、よく耳にする言葉ではありますが、その意味や使い方って意外と知らなかったりしますよね?
今回、我が子のおかげで?! こうやって、それぞれの意味の見直しと、使い方を勉強することができて、ちょっと、よかったかな~と思いました(笑)
そして、もう一度、うちの子が使い方を間違えた時には、きちんとその使い分け方を説明してあげようと、ひそかにたくらむ母なのでした(^^)
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