この間、友だちに「じゃあ、○日、昼に行くね~」って、伝えたら「午前12時だよね?」と確認されました。
私の中では、「正午」 = お昼だったのですが・・・。
午前12時・・・、午後12時・・・どっちが正解なんでしょう???
「昼一」と「午後一」の違いって!?時刻の表記方法
実は時刻の表記方法って「時刻制度」なるものに則って、決められているのだそうです。
この「時効制度」は、1872(明治5)年の旧暦11月9日に太政官達第337号として発令されたそうです。これは、今で言う「内閣からの通達」のようなものです。
そしてこれによれば、午前は「零時」から「12時」までをさし、午後は「1時」から「12時」までとする、12時間制になっています。
これだと、「午前」と呼ばれる時間は、零時から12時59分59秒までの、およそ「13時間」。そして「午後」と呼ばれる時間が、1時から11時59分59秒までの、およそ「11時間」となります。不思議なことに、「午前」と「午後」で長さが違うんです?!
そして、この通達どおりに表記すると、昼の12時は「午前12時」、夜中の12時は「午前零時」または「午後12時」となります。さらに、この通達の中では「午後零時」という時間は存在しないことになっています。「午後零時」という言い方は定義されていないのです。
けれど、「午前12時」「午後12時」が昼をさすのか、夜をさすのかわかりにくく、特に「午後12時」は昼の12時と解釈されてしまう可能性があります。
確かに、人によっては例えば「午前12時30分」という言い方をしたとき、昼ととらえるか、夜ととらえるかが違いますよね??
そこで、こうした誤解や混乱を避けるために、「12時」の表記についてはこの通達を厳密に適用せずに、独自のルールを適用している例が多くあるのです。
例えば、天文台では「零時」「12時」には午前・午後をつけないで「午後6時~零時」「午前10時~12時」といった表記を勧めているようです。
また、新聞社などでは、昼の12時ちょうどは「正午」、夜の12時ちょうどは「午前零時」としていて、「正午」は「午後零時」としないと決めているところもあるみたいです。
その他にも、12時間制そのものを採用しないで、24時間制で時刻の表記をしているケースもあります。例をあげると、時刻に誤解を与えてはいけないような鉄道や飛行機の時刻表などが、その代表例となります。
時間を相手に間違わずに伝える方法
では、なにか物事が始まる時刻を他の人に知らせる時に、どう表すといいのでしょうか?
一つの方法としては、24時間制に統一することではないでしょうか?
それでも、どうしても12時間制で表記をしたい場合には、
00:30 → 「午前零時30分」
01:00 → 「午前1時」
01:30 → 「午前1時30分」
11:00 → 「午前11時」
11:30 → 「午前11時30分」
11:59 → 「午前11時59分」
12:00 → 「午後零時」もしくは「正午」
12:01 → 「午後零時1分」
12:30 → 「午後零時30分」
13:00 → 「午後1時」
13:30 → 「午後1時30分」
・
・
・
23:30 → 「午後11時30分」
23:59 → 「午後11時59分」
とするとわかりやすいかもしれないですね。
つまり、12時間表記だけれど、12時という表記を使わないということ。
私的には、お昼の12時は「正午」とかくのが一番わかりやすいように思います。
だって、ほら、国営放送のアナウンサーの人がお昼のニュースのときに「正午になりました」って言っているじゃないですか(笑)
例えば、時刻表記について会社内でルール化しておくことで、会社内での行き違いや勘違いを防ぐことができると思います。
また、文章の中では、「昼の12時」「夜の○○時」「正午」など、誤解が生じないような言葉で補足しておくといいですね。
まとめ
・時刻の表記方法って「時刻制度」に則って、決められている。
・時刻制度よれば、午前は「零時」から「12時」までをさし、午後は「1時」から「12時」までとする、12時間制になっている。
・天文台では「零時」「12時」には午前・午後をつけないで「午後6時~零時」「午前10時~12時」といった表記を勧めている。
・新聞社などでは、昼の12時ちょうどは「正午」、夜の12時ちょうどは「午前零時」としていて、「正午」は「午後零時」としないと決めている。
・鉄道や飛行機の時刻表は、24時間制で時刻の表記をしている。
いろいろ書きましたが、私は個人的に「お昼の12時は = 正午と表す!!」と決めてしまえばいいのに・・・と思っています(笑)
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